仏教説話 |
お釈迦さま |
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「 お釈迦さま 」 | |||||||||
お釈迦さまに関する三大行事
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仏生会 ・ 花まつり | |
灌仏会(かんぶつえ)・仏生会(ぶっしょうえ)・浴仏会(よくぶつえ)・降誕会(こうたんえ)・竜華会(りゅうげえ)などと呼ばれています。 お釈迦様の誕生日をお祝いするお祭りです。お釈迦さまが生まれなければ、仏教は誕生しなかったわけで、感謝を込めて法要を厳修したします。 いろいろな花で飾った小さなお堂(花御堂)の中に、甘茶の入った水盤を置き、あかちゃんの姿のお釈迦様の像(誕生仏)を祀ります。 お参りの仕方は、誕生仏の頭からひしゃくで甘茶をそそいでお参りします。
花御堂はルンビニー園を、甘茶は龍が降らした甘露の雨を表わしています。 花まつりは、インドや中国でも古くから行われている行事で、日本では推古天皇の時代(606)に元興寺で初めて行われました。 お釈迦さまの誕生を祝い、お釈迦さまの智慧と慈悲の教えを信じてゆくことを誓う日です。 また、私たちの心の誕生日として認識していってもいいのではないでしょうか。誕生仏に甘茶を灌ぐことから、子供がすくすくと育つことを祈る日でもあります。 ※ 甘茶は、甘草という薬草の葉を煎じたものです。 |
成 道 会 | |
蝋八会(ろうはちえ)ともいいます。 蝋の字はフォントにないのでこの字を当てましたが、 本来は虫ヘンではなく月ヘンです。ロウの字は陰暦の12月を意味します。
「悟れる人」「目覚めた人」を仏陀といいます。 苦しみから解放されることを菩提(ぼだい)といいます。 お釈迦さまが瞑想した場所は、アシュバッタまたはピッパラという呼ばれる木の下ですが、後にこの木は菩提樹と呼ばれるようになります。 成道会は仏の道が完成したことを祝う日です。 |
涅 槃 会 | |
日本では2月15日ですが、南方の国では5月の満月の日に行われます。お釈迦さまは紀元前383年、80歳で亡くなりました。 ヒマラヌヤヴァティー河の岸辺にある沙羅双樹の林で頭を北にし、右脇を下にした形で亡くなりました。これに習って、仏式では亡くなったときに北枕にして寝かせます。 臨終にあたって残した言葉は次のように言い伝えられています。
涅槃は、お釈迦さまの究極的な救いの境地を現す言葉です。 原語では ヴァー「風が吹く、香をはなつ」という語から、ニルヴァー「吹消される、静められる」、ニルヴァーナ「吹消された」となります。 迷いの火が吹消された状態、あらゆる煩悩の火が吹消され静められた状態を涅槃といいます。心の障害、心の汚れ、むさぼり、いかり、愚痴などを消滅することにより、究極的な安心の境地「涅槃」へと近付きます。 一般には亡くなることによって涅槃の境地と考えられがちですが、お釈迦さまの教えは私達にこの世で悟りを開き、涅槃の安らぎを得させようとしたものです。 心が本来の自由を獲得した境地が涅槃です。 |