仏教説話

お釈迦さま


   「 お釈迦さま 」

お釈迦さまに関する三大行事
仏 生 会
 4月 8日
 誕生の日
成 道 会
12月 8日
 悟りをひらいた日
涅 槃 会
 2月15日
 一生を終えた日




  仏生会 ・ 花まつり

 灌仏会(かんぶつえ)・仏生会(ぶっしょうえ)・浴仏会(よくぶつえ)・降誕会(こうたんえ)・竜華会(りゅうげえ)などと呼ばれています。
 お釈迦様の誕生日をお祝いするお祭りです。お釈迦さまが生まれなければ、仏教は誕生しなかったわけで、感謝を込めて法要を厳修したします。

 いろいろな花で飾った小さなお堂(花御堂)の中に、甘茶の入った水盤を置き、あかちゃんの姿のお釈迦様の像(誕生仏)を祀ります。
 ときには花御堂を白い象にのせて練り歩く場合もあります。

 お参りの仕方は、誕生仏の頭からひしゃくで甘茶をそそいでお参りします。


 お釈迦さまの父親は釈迦族の王様で浄飯王、母親は摩耶姫といいます。出産のため実家に向かう途中のルンビニー園(インドとネパールの国境近く)で生まれました。
 お釈迦さまは生まれると、すぐに七歩ほど歩み、右手で天を、左手で地を指さして

    「天上天下、唯我独尊、三界皆苦、我当度之」

 「人は誰でもこの世に一人だけであって、予備の人間はいない。命は貴いものである。私は苦しむ人々を救うことを第一としよう」

といいました。
 すると天に住む竜が感激し、甘露の雨を降らしたといいます。


 花御堂はルンビニー園を、甘茶は龍が降らした甘露の雨を表わしています。

 花まつりは、インドや中国でも古くから行われている行事で、日本では推古天皇の時代(606)に元興寺で初めて行われました。
 お釈迦さまの誕生を祝い、お釈迦さまの智慧と慈悲の教えを信じてゆくことを誓う日です。
 また、私たちの心の誕生日として認識していってもいいのではないでしょうか。誕生仏に甘茶を灌ぐことから、子供がすくすくと育つことを祈る日でもあります。

 ※ 甘茶は、甘草という薬草の葉を煎じたものです。




  成 道 会

 蝋八会(ろうはちえ)ともいいます。
 蝋の字はフォントにないのでこの字を当てましたが、 本来は虫ヘンではなく月ヘンです。ロウの字は陰暦の12月を意味します。


 お釈迦さまは29才で出家し6年間、断食をはじめとするいろいろな苦行をします。しかし苦行では悟りは得られないと考え、尼連禅河(にれんぜんが)またはナイランジャラ−という川で身を清め、断食を中止して食事をし、体調を整えてから、座禅で瞑想をします。

 瞑想を始めて数日後、夜明けとともに悟りを得ます。

 人間にとって根本的な苦しみから解き放たれる方法を見い出したのです。この日が12月8日未明、暁の明星が美しくきらめく頃であったと言われています。お釈迦様35才の時でした。


 「悟れる人」「目覚めた人」を仏陀といいます。
 苦しみから解放されることを菩提(ぼだい)といいます。
 お釈迦さまが瞑想した場所は、アシュバッタまたはピッパラという呼ばれる木の下ですが、後にこの木は菩提樹と呼ばれるようになります。

 成道会は仏の道が完成したことを祝う日です。




  涅 槃 会

 日本では2月15日ですが、南方の国では5月の満月の日に行われます。お釈迦さまは紀元前383年、80歳で亡くなりました。

 ヒマラヌヤヴァティー河の岸辺にある沙羅双樹の林で頭を北にし、右脇を下にした形で亡くなりました。これに習って、仏式では亡くなったときに北枕にして寝かせます。

 臨終にあたって残した言葉は次のように言い伝えられています。


 集まった弟子達に、今まで説いた事について疑問があれば質問をするようにいいました。
弟子達は皆だまっていました。
 するとお釈迦さまは

「あらゆるものは、うつろいやすいものである。怠ることなく精進せよ」

 これが最後の言葉でした。


 涅槃は、お釈迦さまの究極的な救いの境地を現す言葉です。

 原語では ヴァー「風が吹く、香をはなつ」という語から、ニルヴァー「吹消される、静められる」、ニルヴァーナ「吹消された」となります。
 迷いの火が吹消された状態、あらゆる煩悩の火が吹消され静められた状態を涅槃といいます。心の障害、心の汚れ、むさぼり、いかり、愚痴などを消滅することにより、究極的な安心の境地「涅槃」へと近付きます。

 一般には亡くなることによって涅槃の境地と考えられがちですが、お釈迦さまの教えは私達にこの世で悟りを開き、涅槃の安らぎを得させようとしたものです。
 心が本来の自由を獲得した境地が涅槃です。


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